Art&Crafts麻倉は「作ることで繋がる」ところ

Art&Crafts麻倉は「作ることで繋がる」ところ

「麻倉で集まるようになってから、すごく楽しいんだよね。大人の部活動みたい。」
私が麻倉に伺った日に店番をしていた【なかやま⭐︎はるか】さんは、子どもみたいに目をきらきらさせてそう語ってくれました。

その言葉が私にはとても印象的で、「あぁ、初めての取材先がここでよかったなぁ。」と、麻倉と彼女に対する好奇心が湧き上がり、たくさんのお話を伺わせていただきました。

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こんにちは!
【AIR  Magazine】ライターのたつみです。

この度AIR  Magazine二本目の記事にして、初めての取材に伺ったのは、大町の市街地にある大きな蔵をリノベーションした【Art&Crafts麻倉】さんです!!

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-麻倉って??

元々ここは江戸時代に麻を保管するための蔵として建てられました。
数十年の間、空き家となっていましたが、2009年から地元有志によって再利用のプロジェクトが始まりました。
現在はアートスペースとして運営されており、施設内にはギャラリー(展示スペース)/作品販売スペース/工作スペースがあり、カフェも併設している趣漂うとても大きな施設です。

1階には30名程の作家さんの作品が、所狭しと展示されており、実際に手に取り気に入ったものは購入できるようになっています。

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「可愛い!!」と私が手に取ったこのゆるい女の子が描かれている作品は、今回お話を伺ったはるかさんの作品でした。
ステッカー数点をコレクションとしてわけいただいたので、これから私のPCの背面に貼り付けようかとわくわくしております。

-麻倉美術部

はるかさんと麻倉とのご縁は、2013年冬にはるかさんが企画/制作を行った「森のクリスマス」という展示イベント(空間美術展示)が麻倉で開催されたことからだったそうです。
「どうぶつたちをつくろう!」というワークショップを行い、2階の展示スペースにどうぶつたちを飾る「森」を作ったのだとか。
その後、物作りをする人たちが集まるようになり「麻倉美術部」を結成し、まるで大人の部活動のような活動を始めたそうです。

麻倉には美術や工作、音楽、演劇など、「やりたいことができる場所」として、たくさんの人が集まる空間となったようです。冒頭に紹介したはるかさんの言葉のとおり、麻倉は人の繋がりや、たくさんの「楽しい」が生まれる空間となっているようですね。

現在、麻倉美術部に参加する美術部員は15名程度だそうで、毎月各々が1〜2日間ずつ店番をしているそうです。
麻倉に遊びに行くと、作家である麻倉の美術部員さんや、地元のクラフト作家さんとも気軽にお話ができるそうですよ。

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-麻倉のこれからのこと

麻倉の運営に携わる【渡部泰輔】さんにもお話を伺いました。
泰輔さんは麻倉のプロジェクトが開始したときからメンバーとして携わってきたそうです。

「美術や図工をとおして関わる人が増えて賑やかになったんだよね。人の厚みが増して、それでまた人が集まる。」
「麻倉での活動が始まり、時間をかけて人が集まる拠点となる場所となった。」と、これまでのことを振り返る泰輔さん。
麻倉は、美術そのものを追求するだけではなく、「人」が関わり繋がることのできる場所なのだと、はるかさんや泰輔さんのお話から感じることができました。

確かに、麻倉には展示されている作品や、工作道具がたくさん置かれています。
そこには常に「人の気配」が存在し、常に「人の温度」が感じられます。

「音楽も演劇も映画も本も、全てが芸術。だから、本当はすごく身近なものだんだよ。」
そう話す泰輔さん。
美術や芸術というと、私には少し難しい印象がありますが、人と人とが繋がることのできるコミュニケーションの一つだと考えると、もっともっと身近なものだと感じます。

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「人を育てる視点がなにをやるにも必要で、麻倉は’きっかけ’になれる場所になりたい。」
麻倉のこれからのことを伺った私にそう話す泰輔さん。

たくさんの作品や人の想いが詰まった麻倉には、楽しい人がたくさん集まります。
展示された作品を、見たり、触ったり、ワークショップで一緒に作ったり、イベントに参加してみたり・・・
はるかさんや泰輔さん、美術部員のみなさんに逢える麻倉の扉を、好奇心いっぱいに、開けてみてはいかがでしょう。

-6月の海vol.3〜めくるめく海〜 開催中

現在麻倉二階では【6月の海vol.3〜めくるめく海〜】が開催中です。
海のない長野県で、夏真っ盛りではない「6月の海」を題材に各作家さんが作品を展示しております。

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様々な解釈で表現される「6月の海」は、とてもバラエティー豊かな空間となっております。
展示は7月18日(月/海の日)まで開催中。
お気軽にご来場ください。

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展示された作品を眺めるはるかさん。
「作ることで繋がるんだよね。」と。

「一人で作ってるより、誰かと作ってるといつも以上のものができて幅が広がるんだよね。」
この展示の準備には、開催日の前夜遅くまでかかったそうです。

まさに大人の部活動。
とても楽しそうに麻倉のことを話してくれたはるかさん。

この取材をとおして、大町には芸術と人を愛する人たちがたくさんいることを感じることができました。
まだまだ私が知らない大町の魅力を、これからどんどん人をとおして知り、皆さんにお伝えしていきたいと思います!!

記事&写真:
たつみかずき

-麻倉のこと

住所:398-0002 長野県大町市大町4095-13
電話:0261-85-2139
開館時間:10時〜17時(4月〜10月)
        11時〜17時(1月〜3月)
休館:毎週火曜/水曜
※展示やイベントにより開館している場合あり(詳しくはお問合せください)

HP:http://asagura.com/
Fb:https://www.facebook.com/asagurart/

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