作品
いのちの記憶
青島左門(日本)
2017年の第1回展で、大町本来の夜の暗さと星の美しさを表現するために、高原の夜空に生花をLEDで照らした作品を展開した作家。今回は、屋内ゲートボール場内を漆黒の世界に変え、銀河の世界をつくりだす。建物のなかを進むと、唯一外とのつながりを保つ自然光を取り入れた光ファイバーが大量の光の粒となって見えてくる。そのひとつひとつの光は、天候の変化に伴ってゆっくりと呼吸するかのように明るさ・色合いが変化する。大気の動きや地球の息吹、漆黒の空間で自分自身もひとつの生き物であると優しく思い起こさせ、銀河の穏やかな時間を感じさせる作品。
青島左門(日本)
1980年静岡生まれ、在住。彫刻、絵画、コンセプチュアルアート、舞台美術、絵本など多様な表現手段で、文明が自然に調和するための方法や、「いのちとは何か?」を探求する。