北アルプス国際芸術祭について

開催概要

会期 2024年9月13日(金)~11月4日(月・祝)
開催地 長野県大町市
主催 北アルプス国際芸術祭実行委員会
名誉実行委員長 阿部守一(長野県知事)
実行委員長 牛越徹(大町市長)
総合ディレクター 北川フラム(アートディレクター)
ビジュアルディレクター 皆川明(デザイナー)

コンセプト

水・木・土・空 〜土地は気配であり。透明度であり。重さなのだ〜

長野県大町市は、山からの急流と仁科三湖を抱く北アルプスと東山の丘陵に囲まれた田園地帯で、山の自然と人間の生活が浸透しあう美しい土地です。古くから神社や塩の道、近代では黒部ダムをはじめとする土木構築物を創り出し、土地に深く刻まれた人々の生活と歴史が今も鮮やかに残っています。迸る清流、東西の樹種が混じる森林、岩盤のうえの丘陵地、そこから見上げる世界とつながる高い空が大町の美しい空気を感じさせてくれます。
世界各地のアーティストたちは土地の力と記憶に寄り添い、切れ味の鋭い作品を呈示してくれるでしょう。人と自然が織り成す清々しい秋の大町にぜひお越しください。

総合ディレクター 北川 フラム

  • 水
  • 木
  • 土
  • 空

水 源流

全身の五感を揺らす、北アルプスの山々からほとばしる圧倒的な水の奔流。

水

木 樹木

日本列島を東西に分断するフォッサマグナの西の縁に位置し、信州と海を結ぶ「塩の道」が走り、東西の地質や植生が出会う、豊かな森。

木

土 地殻

これらの地盤に、季節風に運ばれた寒流と暖流の水蒸気が北アルプスにぶつかり、振り落ちる水と森によってつくられた豊かな土。

土

空 蒼穹

そして、信濃の人々が一生仰ぎみる、高い、青い空。大切な我が地、山を越えれば世界につながる。

空

北アルプス国際芸術祭2024
メインビジュアルについて

北アルプス際国際芸術祭 2024のメインビジュアルは、大町の土地の特徴でもあり大切な資源でもある水をテーマに、山々に染み渡りやがて川となり湖へと繋がる姿を青の線と点で表現しています。
それは、芸術が社会の事象と作家の思考や創造性と結びつき、精神に蓄積されやがて作品として再び社会の中に湧いてくることと重なります。
そんな想いを込めてビジュアルを描きました。

皆川 明

メインビジュアル

長野県大町市の
各エリアの特徴

芸術文化の創造性を活かし地域資源と結びつけることで、まちの潜在的な魅力を引き出し、市民が協働で個性的なまちづくりを進める取り組みの一環として、2017年に第1回、そして2021年に第2回の北アルプス国際芸術祭を開催いたしました。

仁科三湖エリア

仁科三湖にしなさんこエリア

大町市の北の玄関口となる仁科三湖は、古くは塩の道と呼ばれた道筋に位置する3つの湖からなるエリアで、北から長野県有数の深度と透明度を誇る青木湖、四季折々の景観を湖面に映す中綱湖、そしてアートやスポーツのアクティビティが豊富な木崎湖が並ぶエリアです。

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東山エリア

東山エリア

東山エリアの鷹狩山山頂からは、大町市全域を俯瞰しながら北アルプス山脈を見上げることができます。ここから望む信濃大町の中心部は、西側の北アルプス山脈と、東側に広がる豊かな里山に囲まれた扇状地(盆地)で、南北に走る糸魚川静岡構造線という活断層上にあり、ここを境に東西で地質や生態系が変化しており、日本列島の成り立ちを彷彿とさせます。また、里山の暮らしと風景を色濃く残す集落が点在しているエリアです。

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市街地エリア

市街地エリア

大町市街地は、かつて塩の道千国街道の宿場町として栄えたことで有名です。古い水路が多く残っており、趣深い町屋作りの家々の床下を流れる風景など、随所に小さな発見や驚きが潜んでいます。そんな街並みのなかに融合する現代アートを巡って、地図を片手にゆったりと歩けば、ふたつの時代を行き来するような独特の雰囲気を味わうことができるエリアです。

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ダムエリア

ダムエリア

大町市はアジア最大級の土木建築物である黒部ダムの玄関口であると同時に、北アルプス山麓の源流部に大町ダム、七倉ダム、高瀬ダム等を有しています。このエリアをアートによって、あらたな視点でダムの歴史や意義、造形の美しさを体感することで、新たな観光資源の創出を目指します。

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源流エリア

源流エリア

源流エリアは、北アルプスの雪解け水が豊かに流れ湧水も豊富なエリアで、大町市の自然環境を体感する最も特徴的な場所です。また、戦後日本を代表する土木建造物である黒部ダムの玄関口として、多くの来訪者を歓迎しています。豊かな源流の恵みと、近代土木技術による治水 / 利水の歴史。北アルプス山麓の自然と文明が交差するゾーンです。

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過去の開催

芸術文化の創造性を活かし地域資源と結びつけることで、まちの潜在的な魅力を引き出し、市民が協働で個性的なまちづくりを進める取り組みの一環として、2017年に第1回、そして2021年に第2回の北アルプス国際芸術祭を開催いたしました。

2024

開催準備中

2021

北アルプス国際芸術祭
2020-2021

北アルプス国際芸術祭

会期: 2021年10月2日〜11月21日
会場: 大町市全域(5エリアに分け設定)
主催: 北アルプス国際芸術祭実行委員会
名誉実行委員長: 長野県知事 阿部守一
実行委員長: 大町市長 牛越徹
総合ディレクター: 北川フラム
公式グッズデザイン: 皆川明(デザイナー)
展示作品数: 37点
参加アーティスト: 36組 / 11の国と地域
食の企画
・地彩レストラン おこひる公堂
・信濃大町アテプロジェクト「信濃大町の酒菜(SAKANA)」
・信濃大町草木染め隊
助成・協賛: 68の団体、企業ほか
来場者数(※): 33,892人
ボランティアサポーター登録人数: 883人

※新型コロナウイルス感染症対策として、来場者には入場の際、1日1回インフォメーションもしくはアートサイトでの検温と健康チェックシートの提出をお願いした。この健康チェックシートによる毎日の人数の合計を来場者数として集計している。

2017

北アルプス国際芸術祭2017
〜信濃大町 食とアートの回廊〜

北アルプス国際芸術祭2017

会期: 2017年6月4日〜7月30日(57日間)
会場: 大町市全域(5エリアに分け設定)
主催: 北アルプス国際芸術祭実行委員会
名誉実行委員長: 長野県知事 阿部守一
実行委員長: 大町市長 牛越徹
総合ディレクター: 北川フラム
公式グッズデザイン: 皆川明(デザイナー)
展示作品数: 38点
参加アーティスト: 36組 / 14の国と地域
食の企画
・おもてなし小皿
・自慢の一品
・タイアップレストラン
助成・協賛: 47の団体、企業ほか大町市内事業者
来場者数(※): 54,395人
ボランティアサポーター登録人数: 607人

※来場者数については、鑑賞パスポート、個別鑑賞券の販売実績および期間中に開催されたイベント、ワークショップの参加者の合計による。受付を設けないフリーアクセスサイトを含めた述べ人数:(推計)435,945人

2014

(前身イベント)信濃大町2014
−食とアートの回廊−

会期: 2014年8月9日〜24日(16日間)
会場: 大町市街地、大出、越荒沢ほか
主催: 信濃大町 食とアートの回廊実行委員会 (※)

※北川フラムがアドバイザーを務める