作品

衝突(あるいは裂け目)

持田敦子(日本)

終了
美麻地区・旧教員住宅

美麻にある2軒の旧教員住宅が舞台。かつて校長先生と教頭先生の宿舎だったという隣り合う2軒の家が動き出す。お互いを隔てていた物理的な距離、壁、境がなくなり、圧倒的な力量によってぶつかり、重なり合う。隣り合う2軒の家というごく当たり前な関係性が崩壊し、鑑賞者それぞれによって再構築される。日本列島を東西に分断するフォッサマグナの西の縁に位置し、活発な地殻変動を繰り返し、隆起し、削り取られてできたこの土地で、家という不動であるはずのものを動かし、変化させることに挑む。

持田敦子

持田敦子(日本)

1989年東京生まれ / 在住。既存住宅の一部を円形にカットし回転させた『T家の回転』など、日常空間や公共空間に介入し、空間の意味や質を変容させるような建築的なインスタレーションを行う。

作品情報

展示年度 2021年
エリア 東山エリア