作品
何が起こって 何が起こるか
マーリア・ヴィルッカラ(フィンランド)
作品の舞台となる中綱湖は、地震で湖に流された寺院の鐘の音が今も聞こえてくるという古い伝説をもち、またその湖畔は江戸時代に開かれた「塩の道」が通る。作家はこの伝説と中綱湖の自然、歴史に触発され、水と塩をテーマとした2つのコテージの作品を中心に、湖に浮かぶ舟や湖畔のベンチ、石仏、鐘の音など、湖畔を散策することで体験できる作品を展開する。
「近所を散歩し、塩の道を歩き、2つの家に入り、共に想う - 古い伝説を。 過去があり、未来がある。もし私のルーツがここにあるとしたら?この場所で世界を感じ、何が起こって 何が起こるか」
マーリア・ヴィルッカラ(フィンランド)
1954年フィンランド生まれ / 在住。詩的な情緒を併せ持つ作品で知られ、自然と人間の関係性における考え方など、人々の暮らしの中で息づいてきた記憶や伝説を受け入れる作法を制作の基盤としている。