作品
私を照らす
マナル・アルドワイヤン(サウジアラビア)
光の女神、天照大神が祀られた須沼神明社の舞台で展開されるインスタレーション。アラブ文化において、光とは、知識、純度、真実を意味する。作家は、天照大神の物語で語られる稲藁のしめ縄を素材に、神社をかこむ森を舞台上に再現し、光の中心線 - 神が歩く道を表現する。
天照の物語では、天照が洞窟に籠ったことで世界は暗闇となり、彼女が世界に引き戻された後、光の女神(天照)が洞窟に戻るのを防ぐため、しめ縄を洞窟の入り口に置いたという。この暗闇に対する抵抗、生涯にわたる人間の闘いを、作品を通して感じてほしい。
マナル・アルドワイヤン(サウジアラビア)
1973年サウジアラビア生まれ / 在住。忘却、記憶、サウジアラビアの女性の姿と表現をテーマとし、写真、彫刻、ビデオ、サウンド、ネオンなど多岐にわたる作品を展開している。