作品
源泉 〈岩、川、起源、水、全長、緊張、間〉
トム・ミュラー(スイス / オーストラリア)
高瀬川の上流から流されたと考えられている全長22m、高さ9mを超える巨大な仙人岩。傾いているように見える岩石によってできた洞窟には、不滅の仙人が住み、悪魔から地域住民を守っているという言い伝えがある。この洞窟は長い年月をかけて川が岩を削り取ってできたと言われており、作家は川と岩石の相互関係を表現するために、ポンプで川から水を汲み上げ、岩の頂上から放出して人工の滝をつくる。また、岩の底面からは霧発生器によって蒸気が発生し、仙人岩の精神が呼び起こされる。観客は1日に数回、その光景を目撃することができる。
トム・ミュラー(スイス / オーストラリア)
1975年スイス生まれ / オーストラリア在住。 グローバル化、環境、空間、時間に着想し、膨大なデータ、地理、時間枠、歴史の連続性に関心を持つ。フリーマントルビエンナーレの設立者、現アートディレクター。