作品
Newま、生ケルノ山
コタケマン(日本)
終了
農具川沿いの空地
山の奥のまた奥にそびえ立つ北アルプスから吹きおろす風、その風が運ぶ空気は細い糸状の魚群となって鼻孔を突き抜け、山から溢れ出す雪解け水の激しい音があちらこちらから聞こえる。作家が作品のインスピレーションを得た信濃大町の自然の力を体感しながら農具川沿いの小道を歩くと、その先に土壁のドームが現れる。2017年の第1回展で地元住民を巻き込み人気を集めたコタケマンが、今回も地元住民のサポートを得ながら、材料集めから基礎、土壁づくりまでひとつひとつ手作業で3か月をかけ、高さ約4メートル、幅約10メートルの巨大な構造物に挑む。

コタケマン(日本)
1979年大阪生まれ / 在住。6年をかけて一軒家をまるごと作品「セルフ屋敷」、大阪・新世界で「己を祭れ」をコンセプトに興した「セルフ祭り」など、人を巻き込みながら、あらゆる事柄を「セルフ」で成立させるスタイルを貫いている。