作品
風の架かるところ
宮永愛子(日本)
若一王子神社境内にある大町護国神社には、昔から奉納されてきたたくさんの絵馬が天井に飾られている。人々の願いが集められたこの場所に座ると、長い歴史のさまざまな出来事と向き合ってきたことが想起される。風や光のふるまい、小さな結晶の成り立ちに耳を澄ませるように、その微細な変化を体験することができる。
宮永愛子(日本)
1974年京都生まれ / 在住。日用品をナフタリンでかたどったオブジェや、塩、陶器の貫入音や葉脈を使ったインスタレーションなど、気配の痕跡を用いて時を視覚化する作品で注目を集める。