作品
水と光
本郷毅史(日本)
米は水と光を求めて発芽し、人は米という光を食べて生きている。
作家がアフリカの喜望峰から始めた4.5万キロに及ぶ自転車の旅は、自らの故郷へ帰る旅だった。原点へと戻ろうとする過程で「水源域」へと向かったのち、大町市に移り住んで始めた稲作文化へと熱中していく作家は「水源域の光景は、自然と人間を臍の緒のように繋いでいる。写真を通して、この地に住む人々と訪れる人々が、水と光の光景自体が喜びであり、祝福であることを静かに感じられる空間をつくりたい」と語る。
本郷毅史(日本)
1977年静岡生まれ / 大町市在住。写真家。生命の源であり、生活の原点でもある水源域の撮影を通じて、人間と自然の関係を探る。2016年から大町市木崎湖畔でお米を育てはじめ、2020年から本格的に就農。「水辺農園」を営みながら、写真家としての活動も行っている。