作品
クリスタルハウス
ニコラ・ダロ(フランス)
歴史的な「塩の道」をモチーフとするこの作品は、機械仕掛けのフィギュアで構成されるサウンドインスタレーションで、蔵全体が大きなミュージックボックスとなる。雨音を海岸の波の音に変え振動するレインスティック(雨の棒)、海岸から山への空間の移行や季節の変化を表現する風の音を出す布、雷鳥のように夏冬で交互に色を変える2組の鳥、魚を手にして走る人や重い塩を引いている人のフィギュア、そしてバンドリーダーの猿。ユーモラスでもあり、精密に設計された装置と音によって、地域が織りなす時間と空間を表現する。
ニコラ・ダロ(フランス)
1972年フランス生まれ / 在住。彫刻、インスタレーション、プログラミングによって動くオブジェなど、幅広く制作している。科学、歴史、神話、文学などを参照し、演劇や科学者とのコラボレーションも行っている。