作品
集落のための楕円
フェリーチェ・ヴァリーニ(スイス/フランス)
三次元の複雑な空間に巨大な絵画を描く作家。原色で塗られた、一見ばらばらの線や断片は、ある地点から見ると真円や幾何学図形になる。今回は3世帯しか住んでいない押の田集落の、2軒の家屋や倉庫が集まる場所を選んで楕円を描いた。当初自宅がアート作品となることに難色を示した住民も、作家たちの制作態度を目の当たりにするなかで徐々に意識が変化し、会期中には自ら作品について説明するなど、鑑賞者との交流も生まれた。
フェリーチェ・ヴァリーニ(スイス/フランス)
1952年生まれ。ある地点から見ると建物の壁などに平面的な幾何学模様が見えるように、屋内外の公共の空間全体をキャンバスにした大型の絵画を制作する。