作品
バンブーウェーブ
ニコライ・ポリスキー(ロシア)
天然素材などを用いて住民と共に巨大な作品を数多く制作してきた作家。八坂を訪れ、高さ15mを超える竹林に感銘を受けた作家は、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」に描かれた「波」に想を得て制作。素材となった犀川沿い栃とち沢さわ地区の大竹は、かつて松本藩が管理していた「お竹藪」であり松本城の築城にも使用された。作品には2種類計832本の竹が使用され、竹の性質を良く知る住民が作家のプランにアドバイスし、竹を曲げて加工する作業台を開発したことなどで大量生産できるようになった。八坂地域づくり協議会が協力、Teamニコライが結成され、作家と住民の協働を象徴する作品となった。
ニコライ・ポリスキー(ロシア)
1957年生まれ。市民との協働で雪や木など自然の素材を利用して大規模な建造物を制作、解体も含めて作品としている。2005 年、芸術祭『Archstoyanie』(起立建築)を主催。