作品
伽藍への廻廊
髙橋貞夫(日本)
洋画家・山本鼎かなえの提唱で始まった農民芸術の流れを汲む木工芸は長野県の伝統芸術のひとつ。髙橋は漆を施した版に木彫を組み合わせた独自の技法「彫彩」を編み出し、活動を続けている、大町市の作家。長野県最古の曹洞宗寺院:霊松寺の庫く裡りを舞台に、この地に住み60余年の制作活動から生まれた重厚感あふれる木彫作品が展示され、作品と建物、そして照明効果に地元シンセサイザー奏者・影武者の曲が相まって、荘厳な雰囲気を演出した。
髙橋貞夫(日本)
1940 年生まれ。新日本農民美術研究所で学び、制作活動を開始。後進の指導や地域芸術にも貢献。2009 年『日本現代工芸美術展』にて文部科学大臣賞受賞。日展会員。