作品
アルプスの湖舟
杉原信幸(日本)
杉原は木崎湖の湖畔に暮らす作家。市内で採れた米と蚊帳を用いて、山間の湖面に小舟のように映る倒立したアルプスを造形した。雪の産着のような白、細波の光り輝くさまを、ひと粒ひと粒のお米で表現した。会場の信濃公堂では、信濃木崎夏期大学が長野県に大学がなかった1917年から毎年開催されており、日本で初めての夏期大学という、学問への熱意が感じられる場所。
杉原信幸(日本)
1980年長野生まれ / 大町市在住。2010年より木崎湖畔を中心に『信濃の国 原始感覚美術祭』を開催。旅で出会う土地と人々と文化への驚きから生まれる表現によって、人と自然の境界をひらく活動を行う。