作品
ベールの向こうに
ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレット(カナダ)
日本には現在、800万戸以上の空き家があると言われている。そのことを知った作家が、仁科三湖のひとつ、木崎湖周辺を歩き、空き家が並ぶ街並みに衝撃を受け、地域の人口減少をテーマとする作品を制作した。空き家の建物全体をウェディングベールのように透き通った白い布で覆い、家の輪郭をやわらかくトレース。建物の質量と大きさを、ベールの向こうのひとつの彫刻のように見せた。繊細かつ大胆で審美的な作品となった。
ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレット(カナダ)
2010年からカナダを拠点に活動するアーティスト・ユニット。制作手法は多岐に渡り、姿かたちが変化する作品を多く展開。鑑賞者の認識や場所の社会的背景に着目し、日常に対する新たな気づきを生み出す。