作品
Trieb ─雨為る森─
遠藤利克(日本)
遠藤は1970年代より焼成した木、水、土、金属を用いた作品をつくってきた日本の現代美術を代表する彫刻家。今回は、ざぜん草や水芭蕉が群生する宮の森自然園で、森の沢の水をくみ上げて木の上から垂直に放出することで、信濃大町の地下を滔々と流れる北アルプスの水の圧倒的な水量、形、重さ、音を表現している。鑑賞者は15本の水柱に誘われるように森の奥へと進んだ。
遠藤利克(日本)
1950年生まれ。70年代より焼成した木、水、土、金属などを用い、「円環」「空洞性」などを造形の核とした作品を発表。87年『ドクメンタ8』など展示歴多数。