作品
ちかく・とおく・ちかく
ニキータ・アレクセーエフ(ロシア)
「ちかく」「とおく」と描かれた108枚のドローイング。市街各所に貼られ、風雨ではがされたりして時間とともに消えていく。空き店舗を使ったギャラリーでは壁面に展示。また実際に作家が街中に絵を貼る映像を上映した。本作は『源氏物語』に登場する帚木(遠くからはあるように見え、近づくと消えてしまう、信濃・園原の伝説上の木)から着想したもので、永遠に到達できないイメージやはかなさ、脆さをテーマにしている。
ニキータ・アレクセーエフ(ロシア)
1953 年生まれ。60 ~80 年代に旧ソ連非公認芸術家として活動し、郊外でパフォーマンスを行う〈集団行為〉を展開する。現代ロシア美術界の代表的作家。