作品
Water Trip
地村洋平(日本)
北アルプスからの圧倒的な雪解け水と豊かな自然が残る信濃大町。一方で、世界ではプラスチックごみによる海洋汚染の問題が叫ばれている。「塩の道」として発展してきた大町を舞台に、塩(あるいは塩の結晶)と分解したプラスチックを使い、雨や霧がたちこめる空間をつくる。来場者は作品空間に設けられた通路を自由に行き来し、作品を体感できる。熱というエネルギーで変形するガラスやプラスチック素材を得意とし、各地で繊細で幻想的なインスタレーションを行ってきた作家が、自然と人工物、自然と環境汚染の対比を考えさせる作品を展開する。
地村洋平(日本)
1984年千葉生まれ / 在住。金属鋳造やガラス造形技法を学び、その技法をプラスチックなど他の素材にも発展させた作品を制作する。工芸の技法や発想に基づきながらも、彫刻やインスタレーション、パフォーマンスなど、現代美術としての多様な表現へと展開している。