作品
記憶の眠り
佐々木類(日本)
国の重要文化財であり、茅葺屋根が印象的な旧中村家住宅の馬屋を舞台に展開するガラスのインスタレーション。 植物は、過去・現在の記憶を持ついう。ガラスは土地の記憶を持たない素材だが、埃や雨が付着し、重なる指紋と共に人の暮らしを記憶する。 築300年の古民家に残る記憶と共に、植物はガラス内で灰となり、放出された空気や湿気は泡となって、土地の記憶をガラスに刻む。
佐々木類(日本)
身近にある自然や気候に関心を寄せ、おもに保存や記録が可能な素材であるガラスを用い、自分が存在する場所で知覚した「微かな懐かしさ」のありようを探求している。1984年高知県生まれ、埼玉県と茨城県育ち、石川県拠点。