作品
折り紙による「紙の庭園」
布施知子(日本)
100年以上続く信濃木崎夏期大学の広大な畳敷きの部屋に、「紙の庭園」が現れる。数十メートルの紙を折るだけで作られた抽象的な花や岩の作品群が、枯山水のように空間を彩る。一つが二つに分かれ、それがまた二つに分かれ、と無限に分割していく無限折りや、繰り返しの折りで幾何学的かつ創造的な立体作品が生まれ、紙の柔らかさと陰影が静謐な空間を表現する。
布施知子(日本)
折り紙作家であり、パーツを組み合わせて作る「ユニット折り」の第一人者。工業製品も手掛け、著書が多言語に翻訳されるなど、国内外で活躍している。1951年新潟県生まれ、長野県大町市在住。