信濃大町あさひAIR

| 『おもいっきり、水』作家紹介

『おもいっきり、水』作家紹介

2022年9月10日

イベント

<2022 AIR おもいっきり、水 >作家

 

▽内田 涼 

美術作家。静岡県出身。

2015年武蔵野美術大学油絵学科卒業。絵具の垂れや滲みによって生じた形を起点に構築していく絵画作品を中心に制作を行う。

『低血圧の私にとって早起きは非常に辛い行為である。しかもここ大町の日の出前は想像以上に寒い。そんな状況の中めげずに早起きを続けられたのは、朝の静かな湖が作り出す鏡面反射があまりにも魅惑的だったからだ。湖面に映る風景は我々の眼の構造上しかたなく現れている虚像であり、実態の無い副産物なのだけれど、私はここに”イメージ”の本質が潜んでいるような気がしてならない。大町に流れる水や風景の力を借りなが ら、実験と考察を重ねた結果を展示していく。 』

 

▽川松 康徳 

群馬県生まれ。

「他者の中に開かれる自己」をテー マに制作を行う。

架空の物語を共同で制作し、そこでの意識の流れや思考の転換を記述し、その世界観を示すインスタレーションなどを制作。 

アイデンティティの分有をテーマに活動してきた川松は、水を大町市のアイデンティティとして考え、地質学を参照しながら、生態系に水が巡ることで起きた・起きていることをリサーチしていきました。「星のない巡礼」と名付けられた本作品は、温暖化が解消された架空の世界を設定し、そこで起きる湖畔生態系の変化を虚構しながら、そこで起きる水、そして個人が揺れ動くシミュレーテッド・ドキュメンタリーが制作されました。 

 

▽スギサキ ハルナ 

1994年神奈川県生まれ。大 磯 町 在 住 。

自然の力強さや命の循環を感じ取り、採取した土、灰、煤など自然由来の素材や廃材とともにその土地のspiritを描き起こす。 

三俣山荘図書室の蔵に山の精霊をつくります。画材は信濃大町集辺で採取した土、灰、煤などの天然顔料。テーマは「水のはじまり」北アルプスの山々から流れる水と自然の気配を描きます。滞在期間中の登山のアーカイブと共に作品を楽しんでいただけたら嬉しいです。制作期間中はいつでも遊びに来てください。一緒に大町の顔料で絵を描きましょう。 

 

▽遠藤 一郎 

1979年静岡県生まれ。

未来へ号ドライバー、車上生活 者、美学校「未来美」講座講師。カッパの広場、未来龍 大空凧、for you、DJじゃみへんさん、ほふく前進、ドラゴ ンリリース、などを進行中。趣味はスキー、遺跡めぐり。 

滞在時の午前は、信濃大町駅前の元酒屋さんをお借りして、カッパ茶屋をやっています。カッパ茶屋ではカッパ師匠とお茶をのんだり、サインをもらったり、凧に夢を書いたりできます。午後は、木崎湖の稲尾駅付近の湖畔でカッパ師匠が凧あげをしています。カッパ師匠は未来へ号バスで大町中あちこちに現れます。 

 

※画像は過去の作品になっています。