信濃大町あさひAIR

| ジョリーン・モク

ジョリーン・モク

ジョリーン・モク Jolene Mok 香港

 

空間から物語をつむぐことを目的とした映像作品を制作している。昨年は福岡アジア美術館主催のAIRプログラムに参加して、商店街の生活風景を独特な映像的リズムで切り取った映像作品「店を見る」を制作。

 

AIR2015滞在期間: 2016年2月10日(月)~2016年3月23日(月)

あさひAIR滞在作家成果発表展「山・雪・生活」

会期:2016年3月14日(月)~3月23日(水)

「家を守る/ie wo mamoru」

展示場所:松葉屋旅館

インタビューリンク

作家レビュー

ジョリーンに初めてあった時、僕は一目で彼女の聡明でハッピーな性格が好きになった。彼女は大町に到着した翌日、あめ市で素敵な家族と出会い、それをきっかけに映像作品「家を守る」をつくりはじめる。彼女の撮影に同伴して作品について話しているうちに、アートはコミュニケーションである、という事を改めて感じた。彼女の作品には大町に住む家族と彼女自身のリアルな関係性が表れている。親が子供を見る優しい視線や、何度も繰り返された夫婦の共同作業から家族の暖かさを感じるのは、その瞬間を撮影し、作品として編集する彼女の愛情が表れているのだ。映像の最初に松葉屋の中村保子さんが障子戸をすーっと開けた時に感じた長い月日と、最後に奏和ちゃんが立て付けの悪い障子戸をがんばって開ける風景が重なって、人が生きることの大きな循環を感じた。そして「家を守る」を観終わった時、そこに映しだされた家族の何気ない日常風景が、出会いや別れや決意や諦めなどを含んだ沢山の奇跡に支えられている気がして、なんだかとても嬉しくなった。
あさひAIRコーディネーター佐藤壮生

作家HP http://jojolenelene.net/shop-watching/