信濃大町あさひAIR

| 松田壯統 大町を巡り廻る

松田壯統 大町を巡り廻る

2016年3月3日

ブログ

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今回兵庫県からきてくれていた、松田壯統。

落ち着きがある柔らかな物腰、黙っていても目じりによる笑い皺から人の好さがにじみ出る彼は、われわれコーディネーターからは親しみをこめてまっちゃんと呼ばれています。

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3月3日に彼の誕生日をあさひAIRにて祝った時の写真です。
まっちゃん34歳おめでとう!

Dream time

一方でまっちゃんはその温和な物腰からは想像できないぐらい、社会性の強い、かつ静謐さを備えた作品を作るアーティストです。しかもそれは同時に彼の個人的なテーマを反映しています。
写真の「Dream time」は彼のアーティストとしての最初の作品ですが、これは彼が阪神・淡路大震災で被災し実家を失った経験を元に、当時の住んでいた東京の自宅マンションの一部屋を「家と旅(あるいは内面の旅)の節合点」をテーマに部屋ごと作品化したものです。

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いま自分はそんなまっちゃんと共に商店街を散策し、木崎湖をまわり、大町の人たちと日々顔を合わせ、話をお聞きしています。
バースデーパーティーで彼が語った34歳のテーマは「まず動く」ことだそうなのですが、有言実行、その言葉の通り作品の構想を固める前に、今は積極的に地域に入りこの大町の人々の思いや地域の文化をその身に浴びているように見えます。
これは大町育ちの自分にとってもとても刺激のあることで、大町の外からやってきた彼の視線を通じて大町を見ることで、新しい発見が日々あります。

そしてここ数日ついに、大町の風土を吸い込んだまっちゃんの口から、今回大町で制作する作品のテーマの片鱗を聞くようになってきました。この日々の出会いを、どんな形でまっちゃんが作品にしてくれて、皆さんに届くことになるのか。僕自身も本当に楽しみにしています。