源流エリア

源流エリアは、北アルプスの雪解け水が豊かに流れ湧水も豊富なエリアで、大町市の自然環境を体感する最も特徴的な場所です。また、戦後日本を代表する土木建造物である黒部ダムの玄関口として、多くの来訪者を歓迎しています。豊かな源流の恵みと、近代土木技術による治水 / 利水の歴史。北アルプス山麓の自然と文明が交差するゾーンです。

源流エリア

源流エリアは、北アルプスの雪解け水が豊かに流れ湧水も豊富なエリアで、大町市の自然環境を体感する最も特徴的な場所です。また、戦後日本を代表する土木建造物である黒部ダムの玄関口として、多くの来訪者を歓迎しています。豊かな源流の恵みと、近代土木技術による治水 / 利水の歴史。北アルプス山麓の自然と文明が交差するゾーンです。

18 川俣正[日本 / フランス]

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源汲・林間テラス

設置場所 / 北アルプスエコパーク 制作年 / 2017年 恒久作品

2017年の前回芸術祭で、一般廃棄物処理施設北アルプスエコパークの緩衝林にて、地域と環境に寄り添って森林アクティビティを活性化する「源汲・林間テラス」を制作。日仏の学生たちと地元の木こりやネイチャーガイドが協力して、ワークショップを含む林間芸術学校を実施した。今回は満月の前日、エコパークの焼却炉に残ったカケラを楽器に取り入れ、この林間テラスを舞台に川俣正presents「3日満月 ✕ 歌島昌智スペシャルライブ」を開催する。


川俣正 presents「3日満月 ✕ 歌島昌智スペシャルライブ」
[公演]8月21日(土)17:30~
[出演]3日満月・歌島昌智
[料金]一般前売1,500円(当日2,000円・パスポート割引1,800円)、小中高生500円(前売・当日)
チケット販売はこちら


1953年北海道生まれ / パリ在住。建築や都市計画、歴史、医療などプロジェクトは多岐にわたる。2014年フランス文化芸術勲章授章(オフィシエ)受賞。

18 川俣正[日本 / フランス]

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源汲・林間テラス

設置場所 / 北アルプスエコパーク
制作年 / 2017年 恒久作品

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19 リー・ホンボー(李洪波)[中国]

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童話世界

設置場所 / 大町温泉郷・多目的ホール

接着された紙の彫刻を組み合わせた、巨大な世界地図のようなオブジェが大町温泉郷多目的ホールに現れる。個々鮮やかな「国」を象徴するオブジェは、見覚えがあるような不思議な形に変形され、見る人をこれまでにない感覚の中に誘う。大町市を訪れた作家は、目の前に広がる山々、澄んだ空、青い湖に感動し、童話世界のような風景の中、2011年からのシリーズ作品「童話世界」を展開。さらに大町の水を表す鏡面を用い、交錯的な配置をすることで、彩りに包まれるような世界を作り出す。


1974年中国吉林省生まれ / 北京在住。紙による独特な表現で知られ、人々の「紙」に対する概念を覆すような作品を展開している。中国伝統の影響を受けながらも、現代アートとして人々の感覚や視覚言語を呼び起こしている。

19 リー・ホンボー(李洪波)[中国]

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童話世界

設置場所 / 大町温泉郷・多目的ホール

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20 松本秋則[日本]

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アキノリウム in OMACHI

設置場所 / 大町温泉郷・旧酒の博物館

北アルプスの伏流水と良質な米で地酒を造る信濃大町。昔の酒づくりに使われた大きな酒樽や道具、全国の清酒を展示していた「酒の博物館」が、作品の舞台としてリニューアルされる。
影絵や竹を素材としたサウンドオブジェを創作する作家が、信濃大町の自然をテーマに、雪の中の杉林、水が滴る池などの原風景を表現する。風の流れを捉えて動き続けるサウンドオブジェからは素朴な竹音が響き、時間とともに絶えず変化する空間によって、一期一会の世界が体験できる。


1951年埼玉生まれ / 神奈川在住。主に竹を素材としたサウンドオブジェを創作し、自動演奏によるサウンド・インスタレーションを展開。現在は美術・音楽・演劇などを融合した“アキノリウム”を試みている。

20 松本秋則[日本]

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アキノリウム in OMACHI

設置場所 / 大町温泉郷・旧酒の博物館

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21 平田五郎[日本]

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水面の風景

設置場所 / 宮の森自然園

2014年より継続してきた大出の水をめぐるアートプロジェクトを、場所を新たに展開する。ざぜん草や水芭蕉が群生し、湧き水が流れる宮の森自然園に作品を移設、リニューアル。湧き水が悠々と流れる自然園の水景に、御影石による花を添える。花の内側に水を導水し、溢れだした水が敷石を敷き詰めた円形のくぼ地に薄く溜まり、水鏡となる。そして花を通過した水は地に還る。
自らの手でこつこつと石を運び削り続ける作家の仕事と、循環し流れ続ける水、普遍の存在の象徴としての石が、自然園の緩やかな時間の流れを描き出す。


1965年東京生まれ / 茨城在住。心理的な自分の場所や部屋をつくることをテーマに凍結した湖上、砂漠、ヒマラヤ、アラスカ沿岸部などをひとりで歩行しながら小さな彫刻をつくるフィールドワークを行う。

21 平田五郎[日本]

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水面の風景

設置場所 / 宮の森自然園

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22 エマ・マリグ[チリ / フランス]

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シェルター -山小屋-

設置場所 / 常盤・旧鉄工所

かつて鉄工所として使われていた空間に、アーティストは小さな礼拝堂を連想させる、歴史的で神秘的な作品を展示する。灰色で堅牢な工場空間に吊された作品は、礼拝堂のステンドグラスを想起させ、自然光を用いて大町の“山・湖・谷”を繊細に描き出し、工場内を光で満たす。いくつもある長方形は、わずかに着色された半透明の鉄の糸で作られている。タイトルから連想できるように、北アルプスの登山者を守り、温かく迎える山の避難小屋の様な空間である。鑑賞者は作品の中に入ることで、作品の透過性や構造、また工場建築との対話を深く感じることができる。


1960年チリ生まれ / フランス在住。1993年以来、パリを拠点に活動。亡命移民、国境、場所の記憶などをテーマに、ノスタルジックな作品を制作している。

22 エマ・マリグ[チリ / フランス]

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シェルター -山小屋-

設置場所 / 常盤・旧鉄工所

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23 マナル・アルドワイヤン[サウジアラビア]

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私を照らす

設置場所 / 常盤・須沼神明社

光の女神、天照大御神が祀られた須沼神明社の舞台で展開されるインスタレーション。アラブ文化において光とは、知識、純度、真実を意味する。天照大御神の神話で語られる稲わらのしめ縄を、神社をとりかこむ木々に見立てて舞台上に再現し、神が歩く光の道を表現する。
神話では、天照が天岩戸に籠ったことで世界は暗闇となり、彼女が世界に引き戻された後、光の女神(天照)が洞窟に戻らないよう、洞窟の入り口にしめ縄で結界をひいたという。この暗闇に対する抵抗、生涯にわたる人間の闘いを、作品を通して感じてほしい。


1973年サウジアラビア生まれ / 在住。忘却、記憶、サウジアラビアの女性の姿と表現をテーマとし、写真、彫刻、ビデオ、サウンド、ネオンなど多岐にわたる作品を展開。ヴェネチア・ビエンナーレ(2009 - 11年)など。

23 マナル・アルドワイヤン[サウジアラビア]

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私を照らす

設置場所 / 常盤・須沼神明社

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24 ミラ・ヴァーテラ[フィンランド]

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リントゥマー(バードランド)

設置場所 / 国営アルプスあづみの公園 大町・松川地区

国営公園の森の中につくられた、山仕事の作業小屋「杣人(そまびと)の家」が舞台。冬の公園を訪れ、森の中の小さな植物に触発されたという作家が、想像の植物をガラスと真鍮で彫刻し、森を飾る。ガラスの部分は、フィンランドの伝統工芸を活性化させようとしている作家と、フィンランドの伝統ガラス職人が一緒に制作する。
小さい子どもが自然の中で感じる魔法のような体験を、作品を通して大人にも再び味わってほしい。


鑑賞時間 10月9:30~17:00、11月9:30~16:00月曜休園国営アルプスあづみの公園 大町・松川地区の入園料が別途必要(作品鑑賞パスポート提示で16歳以上200円、15歳以下無料)


1981年フィンランド生まれ / 在住。アーティスト、デザイナー。力強いガラスと繊細なブラスを組み合わせた"Dialogue(対話)"シリーズや、モビールやスタビルに分類される彫刻で知られる。

Photo by Hannakaisa Pekkala

24 ミラ・ヴァーテラ[フィンランド]

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リントゥマー(バードランド)

設置場所 / 国営アルプスあづみの公園 大町・松川地区

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