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<国際芸術祭レポート>開催当日‖源汲・林間テラス朝の音楽会

オープニングセモニーを目前にした、午前9時30分。
森は、楽器と歌声と木々のざわめきの音、それと緑色の空間に包まれていました。

芸術祭出展作家 川俣正 氏の作品である「源汲・林間テラス」で、これから始まる芸術祭直前の朝に、幸せすぎる朝のひと時の演奏会が行われました。

6月4日-
午前7時30分。
開催の朝、私は一人アーケードをウロウロしながら、シャッターが開けられる音や、お祭りの準備を始める人たちの「眠いなぁ」なんていう話し声を聞きながら、朝の音と差し込む太陽の光に、そわそわ、わくわく。
祭りが始まる瞬間を目前に心躍らせておりました。

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芸術祭開催初日の朝の駅前本通りのアーケード/祭の前の静けさ。

駅前本通りのアーケードには芸術祭の青色のフラッグが等間隔に下がり、風を受けてゆらゆらとなびいていました。

駅前のインフォメーションセンターには眠たい目をこする事務局の皆さんが、これから始めるお祭りを前に早々に準備を始めていました。
きっと昨晩は前日準備に追われて夜遅くまで作業をしていたのでしょう。

芸術祭初日。
駅前の市営駐車場で10時30分から開催されるオープニングセレモニーの前に、「朝の音楽会」が「源流エリア」内 源汲-genyu-で行われるとのことで、初めての芸術祭でのイベントに参加してきました。

>>源流エリアについて

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川俣正 氏の作品である「源汲・林間テラス」で行われた「朝の音楽会」/朝の森にはたくさんの人が音楽の音色に聞き入っていました。

「朝の音楽会」演奏者:

古川 麦
カルフォルニア生まれ。音楽家。
幼少期より様々な土地を巡り、多様な文化に触れる。その経験から、ジャズ・クラシック・ポップス・南米音楽や民族音楽などの要素を渡り歩く独特なスタイルの音楽を紡ぎ出し、老若男女国籍問わず絶賛を浴びる。ソロ以外にも表現(Hyogen)、Doppelzimmer、cero、あだち麗三郎クワルテッットなど、多数のグループに参加。

角銅 真実
長崎県生まれ、音楽家 打楽器奏者。
マリンバをはじめとする色々な打楽器、自身の声、身の回りの気になるあらゆるものを用いて、音楽といたずらを紡いでいる。その形はインスタレーション、アートプロジェクトでの作品制作にも及び、演奏だけにとどまらない作家としての自由な表現活動を展開している。2017年7月、自身初となるソロアルバムを発表予定。

関口 将史
3歳からチェロを始める。
東京都立芸術高等学校音楽科、東京藝術大学器楽科を卒業。アーティスト、バンドやシンガーソングライターのサポート演奏、編曲、レコーディングと、スタジオワークを中心に活動を拡げる一方で、自身のバンドや室内楽、チェロ独奏などの音楽プロジェクトも精力的にこなす。

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作家 川俣正 氏/作品制作についての想いを語ってくださいました。

一般廃棄物処理施設「北アルプスエコパーク」が、2018年の稼働に向けて、ここ源汲集落で建設が進められています。

「ネガティブな意味ではなく、このテラスからエコパークを眺め、自然についてを考えて欲しいと思います。」
川俣氏は、そのように話しました。

この作品のテラスの向こう側では、建設途中のエコパークの姿が見えています。
川俣氏は「ここに、木漏れ日を作りたかった。」とお話しされていて、ゴミ処理場をネガティブに隠すようなものではなく、人々の暮らしに必要なものであるこの施設をあえて「見る」場所にする為に、この作品を、この場所で制作されたのだそうです。

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テラスは森の木々の中に造られ、自然と調和しています/登った太陽が木漏れ日となって森に差し込みます。

tatsumi_芸術祭取材森の音楽会-14音楽はとても心地よく、木漏れ日の森はとても幸せな空気で満たされました。

作品には様々な意図や想いが込められていて、目で見て愉しめるものもあれば、コンセプトや物語そのものが作品となるものもあります。

建設中のゴミ処理場を前に広がるこの木漏れ日の森は、未来 大町の人々にとってどんな場所になっているんだろうか。
そんなことを考える朝となりました。

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10時30分。
北アルプス国際芸術祭が開催となりました。

開催される57日間と、その後に続く物語は、一体どんな未来なんだろう。

>>このレポートの続き オープニングセレモニーの様子
開催当日‖北アルプス国際芸術祭2017 開催!!

記事と写真
たつみかずき