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<国際芸術祭レポート>開催エリア紹介‖市街地エリア〜歴史重なる町の中〜

tatsumi_やまびこ祭り-10

北アルプス国際芸術祭レポーターのたつみです。
この記事では、開催エリア(展示エリア)が「どんな場所なのか?」についてをお伝えしたいと思います。
過去に私自身が撮り溜めた写真を使用しているので、エリアの細部までを紹介することはできませんが、芸術祭に足を運ばれる際のご参考にしていただければ幸いです。

北アルプス国際芸術祭のアートサイト

「北アルプス国際芸術祭2017 -信濃大町 食とアートの廻廊-」の作品展示/パフォーマンス発表場所は”アートサイト”と称されていて、そのエリアは「5つ」。

・市街地エリア
信濃大町駅から北側東西に10の作品が点在します。
豪族仁科氏が京の町を模して造った碁盤の目状の町並み/塩の道街道の宿場町の名残/黒部ダム建設時に繁栄した飲屋街。
様々な歴史の中で移り変わりがあった古き趣残るエリアです。
総合インフォメーションセンターも駅前すぐに設置されます。

・ダムエリア
大町市西側、北アルプス山麓の高瀬川渓谷流域にそびえる「大町ダム」周辺を指すエリアです。
森と川と山に囲まれ、4つの作品とパフォーマンスが予定されています。

・源流エリア
大町西側、北アルプス山麓の鹿島川流域「大町温泉郷」周辺から国営アルプスあづみの公園 大町・松川地区までを指すエリアです。
黒部ダムの入口扇沢駅へ向かう人たちが通過する場所でもあります。
9つの作品が展示される予定です。

・仁科三湖エリア
仁科三湖は北から「青木湖」「中綱湖」「木崎湖」3つの湖の総称で、今回の芸術祭では南端の木崎湖湖畔を指すエリアです。
揺れる水面と湖から隆起する山々が美しく、そして湖のすぐそこまで田んぼが広がり、「のどかな田舎」を感じることができます。
JR大糸線が湖沿いを走る姿は旅人の心を鷲掴みする風景です。
4つの作品と食と語り部が予定されています。

・東山エリア
大町市東側、旧八坂村/旧美麻村にあたり、大町市全体を見渡せる標高が高いエリアです。
展望スポット/歴史的で大きなお寺/棚田の集落/雲海スポットなど多彩なエリアです。
大町市の中で移住者が多く入る地域であり、山村留学発祥の地域であり、人々の流動が激しい田舎の山岳地域です。
7つの作品と音楽ライブパフォーマンスが予定されています。

市街地エリアについて

tatsumi_信濃大町駅_真正面

信濃大町駅は北アルプス山麓地域の玄関口的機能を持った駅です。
ここから、黒部ダムを含む年間100万人が利用する一大観光地「アルペンルート」/HAKUBA VALLEY(北アルプス山麓/白馬エリア)の各スキー場/北アルプスの各登山口、などなど。

JR大糸線(JR中央本線と連絡)/高速バス乗り場/市内周遊バス/タクシー、交通のインフラはこの信濃大町駅に集約されています。

電車は東京方面から毎日1本千葉発〜南小谷行のあずさが往来し、高速バスは東京方面から毎日7本新宿発〜白馬八方行が運行しています。
黒部ダムにも、外国人が多く訪れるスノーリゾート地白馬にも、必ずと言っていい程ほとんどの交通機関はこの信濃大町駅に停車します。

この信濃大町駅が、今回の北アルプス国際芸術祭の「中心部」で、本部となる「インフォメーションセンター」/芸術祭周遊バス「アルプバス」/東山エリアへの乗合タクシー「東山タクシー」の出発地点としても機能します。

市街地エリアは、古くは北アルプス山麓一帯を治めた豪族仁科氏が鎌倉時代に、京の町を模して碁盤の目状に縦と横に道を敷き、いまの町並みが造られたと伝えられています。(東山エリアの東山も、京都を真似たと推察される)

いまから約100年前、信濃大町駅が建設され、国道が敷かれ生活路の中心となる以前は「塩の道街道」と称されている「千国街道(松本街道とも呼ばれている)」が、日本海側と内陸信濃を繋ぐ交易路として機能していました。

tatsumi_大町市街地雪の朝_朝日町

大町市(当時は仁科郷と呼ばれていた)は、松本以北最大の宿場町として栄えました。
当時日本海側からは塩や魚介類(大町の伝統食にえごなどの海藻が伝えられているのはこの当時の影響によるもの)が内陸に運ばれ、大町側からは米/麻/煙草などが運ばれておりました。

その後、1960年代に周辺町村が合併し「大町市」と成り、それからすぐに黒部ダムの建設が開始されます。
黒部ダムの所在は富山県立山町ですが、黒部ダム建設に必要な資材のほとんどが大町側から、関電トンネル(扇沢駅からトロリーバスで黒部ダムに抜けるトンネル)を通り建設地に運ばれました。

述べ1千万人関わったとされる世紀の大工事に、大町市街地は大変な恩恵を受け、市街地にはそれまでになかった飲屋街や置屋(芸者を派遣する施設)/映画館/ボーリング場/パチンコ店がどんどんと造られました。

1998年の長野オリンピック開催を境に景気は下火となり、市街地は経済的に縮小していきました。
それでも、様々な時代背景や歴史の色をあちこちに残している町並みは、情緒的でレトロなノスタルジーに包まれる不思議な雰囲気は、愛おしさを感じる程。

信濃大町駅から、北に真っ直ぐと延びるアーケードは約700m。
レトロな飲食店や、立派な土蔵や、古くは家の飲み水を汲み取る為の家屋下を通る水路など、大町市街地ならではの景観の中に作品が展示されることにより、人と人/人と文化が交錯する未来に、私はとてもワクワクしています。

市街地エリアの作家一覧

原倫太郎+原游
栗山斉
ニキータ・アレクセーエフ
高橋治希
ジミー・リャオ
淺井裕介(2014作品)
栗林隆
湊茉莉
コタケマン

市街地エリアの立地とアクセス

tatsumi_芸術祭取材_おもてなし小皿展示会-2

◯インフォメーションセンター
インフォメーションセンターは信濃大町駅から出た真正面に立つ大きな建物です。
【原 倫太郎+原 游】の作品ともなっているインフォメーションですので、まず確実に駅からすぐに目に入ります。

このインフォメーションセンターが北アルプス国際芸術祭の「中心部」にあたります。
インフォメーション/パスポート(チケット)販売・引換所/スタッフ詰所/周遊バス「アルプバス」乗合タクシー「東山タクシー」の発着場所/レンタサイクル貸出所、などほぼ全ての情報が集約される機能を持ちます。

◯信濃大町駅までのアクセス
アクセスページ >>こちら
直通特急:あずさ3号千葉〜南小谷 06:38千葉発→11:01信濃大町着
直通高速バス:アルピコ交通高速バス白馬・安曇野-新宿線(1日7本)
※アクセスページに記載がありませんが、上記は東京方面から乗換なしでお越しいただけます

・電車でお越しの方

電車で来られる方は、「信濃大町駅」を目指してお越しください。

・お車でお越しの方
信濃大町駅の市営駐車場/芸術祭特設駐車場をご利用ください

◯市街地エリアのインフラ
市街地エリアは、飲食店/喫茶店/郵便局/金融機関/病院/スーパー/コンビニ/商店街/宿泊施設など、必要最低限のインフラ機能が整っています。
また、信濃大町駅付近をはじめ、商店街の数か所でははフリーWi-Fiの利用が可能となっています。

展示されている作品は1km内に展示されているので、町歩きが適していると思います。
あわせて、市街地エリアの歴史探訪をしてみるのも面白いかもしれないですね。

記事と写真
たつみかずき