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<国際芸術祭レポート>各エリアの作品紹介‖源流エリア〜水が生まれる町の、森〜

こんにちは。
北アルプス国際芸術祭レポーターのたつみです。

この記事では、各エリアに展示されている作品を紹介いたします!
以前、各エリアが「どんな場所なのか?」についてまとめた記事は、以下をご参照ください。

>>開催エリア紹介‖源流エリア〜水が生まれる町の、森〜

この記事では作品をナンバー順に写真を中心にお伝えいたします。

源流エリアの作品たち

源流エリアは、大町温泉郷を中心に9点の作品が展示されています。
温泉郷/森と川、爽やかで心地よい大町の自然と人の暮らしが共存しているエリアで、黒部ダム/アルペンルートの入口である扇沢駅への通過地域でもある為、多くの人が訪れるエリアでもあります。

 

No.15 Arc ZERO_ジェームズ・タップスコット

 
No.15 Arc ZERO_ジェームズ・タップスコット
仏崎観音寺の参道にかかる太鼓橋はとても水が豊富な水路で、その橋に水のアーチの作品がかけられています。
作品から放出される霧状の水は細かく、風に乗って森に還ります。
天候や時間によって、見える景色は常に変化して、視覚的に愉しませてくれる作品です。
陽が差し込む時には水が光を広げていて、西日がかかると辺りは金色に輝き、暗くなる頃にはアーチの中から発光された光がそれはそれは幻想的に輝きます。

 

No.16 Trieb ―雨為る森―_遠藤利克

No.16 Trieb ―雨為る森―_遠藤利克
森のあちこちから水が堕ちてくる!!作品です。
森の中の遊歩道を進むと、至る所から、雨のような、滝のような、水が流れる川に堕ちて、それらがまた川となって流れ行くのです。
爽快で清々しく、森の空間が作品があることでより美しく見えるのです。

 

No.17 水面の風景―水の中の光~山間のモノリス_平田五郎

No.17 水面の風景―水の中の光~山間のモノリス_平田五郎
かつては蛍が飛び交っていた森。
この森から蛍の灯りが見られなくなったことを知った平田氏は、信濃大町2014―食とアートの廻廊―の際に、この森に水の浄化と循環を行う為の作品を制作しました。

いつかは蛍が飛び交う森へと戻れるようにと、今芸術祭では新たに2つの作品を追加制作されたのです。
水が湧き出る作品を眺めながら、人の暮らしを感じる森を散策してみてください。

 

No.18 夢の部屋_大岩オスカール

No.18 夢の部屋_大岩オスカール
温泉郷を入ってすぐの建物に作られた作品です。
暗い室内には天井と床が反転した空間と、建物の外の映像が映されたディスプレイがぼんやりと浮かび、並びます。
大岩氏は「ふわりと浮いた雲を歩いて、眼下に広がる街並みを見られる部屋」と作品を表現していますが、この空間に立つとふわふわと浮遊しているような不思議な感覚を覚えます。

No.19 不可視な都市:ロング•グッドバイ_新津保建秀+池上高志

No.19 不可視な都市:ロング•グッドバイ_新津保建秀+池上高志
夢の部屋の隣の建物の地下室そのものが作品となっています。
雪室を表現したその空間は、まるで本物の雪のような「ギュッギュ」とした感触があります。
蓄積された記憶を思い返すような、フィルターがかった鮮明でない光景を思い返すような、ノスタルジーな感傷に浸ってしまう空間です。

 

No.20 ACT_マーリア・ヴィルッカラ

No.20 ACT_マーリア・ヴィルッカラ
温泉郷内の森林劇場野外ステージそのものが作品となっています。

「ステージの真ん中に立つとシャワーの雨が降るの。」と、作品制作前に取材をした際にマーリア氏が話されていましたが、鑑賞者が台に立つとシャワーの雨が降ってきます!
ステージそのものが作品でありながら、ステージの上の人/ステージの外の人/ステージを覆う森の自然音、全てが作品として愉しむことができる作品です。
>>アーティストの来訪とテレビ取材

 

No.21 山の唄_大平由香理

No.21 山の唄_大平由香理
森林劇場野外ステージの森の中にある建物の中にこの作品は展示されています。
扉を開けると真っ暗な空間で、視界を移すと真っ赤な空間が突如として飛び込んできます。
全ての空間は和紙で作られていて、トンネルの向こうから差し込む光と、所どころに淡く浮かぶ光で色のコントラストが美しい。
トンネルの向こう側の光景は、、是非実際に足を運んでお愉しみいただきたいと思います!

 

No.22 源汲・林間テラス_川俣正

No.22 源汲・林間テラス_川俣正
温泉郷北側の「源汲集落」(げんゆ)で、2018年の稼働に向けて建設される一般廃棄物処理施設「北アルプスエコパーク」の向かいの森に作品は展示されています。
地域と環境/自然とゴミ、暮らしに必要でありながらも敬遠されてしまう課題を見つめる為にこの場所にこの作品は制作されました。
>>開催当日‖源汲・林間テラス朝の音楽会
>>川俣正さん 制作開始

 

No.23 Sky of the Children in Omachi 2017_アートプロジェクト気流部

No.23 Sky of the Children in Omachi 2017_アートプロジェクト気流部
国営アルプスあづみの公園 大町・松川地区内(今回の展示エリアから少し離れた場所)に展示されいる作品です。
アルプスを見上げる青々とした芝生の上空には、無数の小さなプロペラが風を受けて廻っています。
広大で整備された公園の中には、あちこちからお子さんの元気な声が響いていています。平和で微笑ましい空間!!
※公園には別途入園料が必要です/パスポート持参:100円 一般:410円

 

源流エリアは、作品をまわる道中にたくさんの「人の暮らし」が垣間見えるエリアです。
風を受けて揺れる緑の絨毯の田んぼや、透き通った農業用水路、小さな青い実がなる林檎畑、おしゃれな飲食店。

大町の自然と人の暮らしが共存しているエリアだからこそ見える町の「リアル」
作品のみだけではなく、そこに生きる人々の息づかいと文化。

「誰かの日常を旅する、非日常。」
ここで流れる日々の営みこそが、美しい。(移住者の私にはこの地が未だにそう映ります)

作品を鑑賞しながら、是非ゆっくりと足を進めていただきたいと思います!

記事と写真
たつみかずき