大町エネルギー博物館

大町エネルギー博物館

大町エネルギー博物館は、火力、水力、原子力などの実物や模型を展示しているエネルギーに関する博物館。私たち人間が、どのように自然をエネルギーに変換して、今の生活をしているのか、物理現象や科学について遊んだり体験しながら学ぶことができる施設です。

大町市は、北アルプスの山々より下る豊富な水の恵みによって発展してきました。山の高いところから降りてくる水の運動エネルギーは電気エネルギーに変換され、大正・昭和・平成の各時代を通じて様々な役割を担ってきました。

エネルギー博物館に訪れて、まず目に入るのは建物の外に設置された黒部ダム建設時に使われていた、大きなコンクリートバケットです。直径10㎝、長さ600mのケーブルに吊り下げられて、コンクリートが入ると27トンにもなる大きなバケットが、黒部渓谷の端から端までコンクリートを入れて22万回も行き来していたそうです。そして博物館の東側には、高瀬川第一発電所で大正11年から平成2年まで68年間使用された「水車・発電機」があります。そういった水力エネルギー開発の歴史に想いを馳せ、エネルギーの流れについて考えさせられる展示の他、昭和25年に製作されたガス発生炉を使った20名乗りボンネットバスタイプの薪ガス自動車「もくちゃん」も展示され、土日祝日には大町ダムまでの体験乗車ができます。

エネルギー博物館の中に入ると、明るくて少し昭和レトロな展示室に、様々な模型や実験装置が置いてあります。熱・光・運動・電気など、直接見ることが難しく、様々な状態に変化するエネルギーを体感できる装置によって、エネルギーの基礎について楽しく学ぶことができます。例えば、ビー玉を転がして重力を体験できるピタゴラスイッチ的なおもちゃ「ボールコースター」や、水力や風力によって動く模型、僕が個人的に面白かったのは、タイミングよくスイッチを押すことで、鉄球がどんどん加速する実験装置でした。

僕が息子と一緒に遊びに行ったときは、たくさんの積み木をなるべく高く積み上げる遊びにはまってしまい、ついつい子供そっちのけで熱中してしまいました。その他にも、様々な歯車が組み合わさっている模型や、小声で遠くの人と話せる大きなパラボラアンテナなど、子供と一緒に楽しく遊べる様々な装置が、昭和レトロな雰囲気の中にあふれています。

大町エネルギー博物館は科学的な側面だけでなく、社会的な資料性のある展示も行っています。私たちは様々な方法で自然エネルギーを電力に変えて、日本中に送電線を引きました。それらがどんな技術と、どんなシステムで支えられているのか、ということは、東日本大震災から6年たった今、展示されている福島第一原子力発電所の写真(初期)を見て、考えさせられてしまいました。

ー大町エネルギー博物館 「日本の電源構成」より抜粋ー

日本の発電は、かつては水力発電が中心でしたが、豊富で安い石油の出現などによって、昭和30年代後半から火力発電が中心となりました。火力発電の燃料は、石油、石炭、LNGなどが使われていますが、最も多い時で全発電量の6割以上を石油が占めていました。しかし、オイルショック以降は高価で供給の不安定な石油に代わって、原子力、石炭、LNGなどを使った電源の開発が進みました。

さらに、クリーンな自然エネルギーを利用した太陽光発電、風力発電、燃料電池などの実用化に向けて研究開発が進められ、バランスの良い電源構成が図られています。

水力も、火力も、原子力も、私たちは自然の中にあるエネルギーを電力という形に変えて普段生活しています。そんな状況に慣れてしまって、エネルギーといえば電力だと簡略化してしまいがちですが、エネルギーというのは至る所にあることを、エネルギー博物館に来ると改めて感じることができます。温度の変化も、重力も、浮力も、遠心力も、回転力も、エネルギーで、だから火も水も土も風も、それ自体がエネルギーなんだと学ぶことができるのです。そう考えると、見えないエネルギーを体験するエネルギー博物館の体験は、私たちの生活を見直す機会にもなるかもしれません。

そして最後に、エネルギー博物館一番のおすすめは、宇宙へ思いを馳せることができるプラネタリウムです。現在は土曜日、日曜日、祝日の午前10時30分と午後2時30分の2回上映しています。夜の暗い信濃大町だからこそ見える満天の星空を解説してくれる唯一の施設です。ぜひ、宇宙エネルギーを感じてください。

おまけ1

第4回大町の春を待つEYP(エネ博ユーコンポール)

アラスカのユーコン川流域で春を待つ伝統行事として、凍った川の氷上にポールを立て、それがいつ倒れる(氷が解けて流れる)かを賭けて楽しむというものがあるそうです。厳寒のアラスカで春を待つ気持ちは、ここ大町でも同じです。そこで、このアラスカの伝統行事にちなんで、平成26年より毎年、大町エネルギー博物館北側の融雪溝に、全長6mのポールを立てています。今年2017年は1月26日に設置したそうです。(埋設部分2m30㎝)今年の応募は3月20日で残念ながら終了してしまいましたが、また来年も実施予定です。ぜひ皆でエネ博に行って、ポールが倒れる日をみんなで予測するEYPに、参加してみてください。

おまけ2

大町少年少女発明クラブ

大町エネルギー博物館は、大町少年少女発明クラブの活動基地になっています。電池から大容量コンデンサに電気を溜めて走らせる電気自動車模型の製作や、二次燃焼型携帯缶ストーブの燃焼試験。また、特別活動「雪中かんじきトレッキング」などを行っています。

活動住所 長野県大町市平2112-38
活動場所 大町エネルギー博物館
活動日 毎週日曜日(6月中旬~11月 夏休み期間を除く)
活動時間 10時~15時・定員 20名・締め切り 5月28日(日)
参加条件 小学校4年生~中学校3年生 (保護者の送迎が必要)
費用 1シーズン3000円(自由工作材料費等は個人負担)


名称:大町エネルギー博物館
開館時間:9時~17時 (最終入館16時30分)
休館日:水曜日・木曜日(祝日等は開館、予約は可能) 12月~3月冬季休館
休館中の団体入館等については、ご相談ください。
TEL/FAX 0261-22-7770  omachiemuse@yahoo.co.jp
入館料:大人400円 中学生300円 小学生200円 (30名以上の団体は1割引)
プラネタリウム 300円/1人 土日祝日10:30~11:20 14:30~15:20

住所:〒398-0001 長野県大町市平2112-38
連絡先:TEL/FAX 0261-22-7770
URL:http://omachiemuse.web.fc2.com

 



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