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| エリー・キョンラン・ホー 大町 “4”

エリー・キョンラン・ホー 大町 “4”

2017年1月6日

エリー・キョンラン・ホ ELLIE KYUNGRAN HEO|ブログ

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ハバさん?ハバさん?え?ハバさん?

美麻小学校でお米の収穫のリサーチをしている時、女の子が誰かの名前を呼んでいる姿を見た。そこでワークショップをやっている間、水田には誰もいなかったのだが、この「ハバさん」と呼ばれる人物は一体誰なのか。

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エリという名前の女の子(私の名前と同じ発音だ)は泥に浸かってその細い腕で稲を刈るのに苦労しているようだった。私もカメラを抱えて泥にはまっていたら、その子は寄ってきて、「エリちゃんだいじょうぶ?」と聞いてくれた。

彼女のクラスメートが稲をトラックに運んでいる間、小さなエリは稲を抱えて水田をじっとみつめていた。その姿はまるで刈り取られた稲とすっかりきれいになってしまった田んぼに、だいじょうぶ?と聞いているかのようだった。

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私のワークショップにはエリの学年から11人が参加した。11歳の美麻小学校の生徒で、今年稲を育てる体験をした子達だった。

最初に、ひとくち分のご飯にお米が何粒入っているか数えさせてみた。そのあとは「お米より小さい生物を探そう」というゲーム。そして、一人一人に紙に米粒ひとつの絵を描いてもらい、「お米粒は◯◯です」という文章で、◯◯に当てはまる言葉を自由に考えて書いてもらった。彼らは紙いっぱいに米粒の絵を描き、「米粒は美味しいです」とか「米粒は大切です」とか「米粒は大きい」とか、そんな文を書いていた。

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At the end, little Eri gave me a riddle to solve that she had written down next to her drawing.

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エリの文章はなぞなぞだった。「お米粒は、でんぶらこです」でんぶらことは、英語に訳せない。日本語でもわからない。長野県大町での日常生活に現れる、地元の農家さんと自然の間の繊細な関係を探る映像作品「ご飯、食べましたか?」で、私はこのなぞなぞを解くことに挑戦している。